大豊インターを下り、県道川之江大豊線で立川沿いに北上します。
参勤交代の宿所として使われた、立川番所書院に立ち寄りました。
今日の道は江戸時代の参勤交代に利用された土佐街道に沿っています。
県道は高知自動車道の笹ヶ峰トンネル南口のすぐ脇を通り、笹ヶ峰に登り始めます。
自動車道のトンネル入り口から3kmぐらいで登山口に着きます。あまりぶっ飛ばしていると
見失いそうです。通り過ぎても1kmほどでトンネルですから引き返せばOKです。
通過する車に邪魔にならないように、近くの待避所に車を寄せて置きます。
県道を作るときに登山道(土佐北街道)は削られてしまったのでしょう。
入り口は大変狭いですが、少し登ると広くなります。
クサアジサイがあちこちに咲いていました。
シモバシラも咲いています。
ミカエリソウに木漏れ日のスポットライトが当たってきれいでした。
石畳を敷いた部分がありました。江戸時代の土佐街道の名残りでしょうか。
湿っているときは滑りやすいので要注意です。
峠に出ました。県境標が立っています。県道脇の登山口から登り初めてから約40分でした。
安永三年弥生八日に参勤交代でここに来た山内豊雍の詠んだ歌が刻まれている。
この碑と県境標の間を10mぐらい登ると頂上です。
頂上部は狭いですし、周囲の木が茂って見晴らしはよくありません。木は生長するものですから、せっかく
登ってきた人が登頂した喜びを感じられるように、視界を遮っている周囲の雑木を一部切ってもいいのでは
ないかと思います。
例えば、手前の木は切らないで、右手向こうに葉が茂って見える木を切ると下界が少し見えていい。
というように、何カ所か見通せる穴があくといいのになあ。
この立て札を作ったときからいうと1mの変更があっているようです。
参勤交代の休憩所となっていた頃は、相当な人数が休憩するから周囲の樹木は切り払われて小屋
でも建てられていたのでしょう。
街道であったことからあまり急坂でもなく、道幅もほとんどの所が広く、登山口から山頂までの距離も
短く、私のように植物を見ながら写真も撮って歩いても40分で登頂できる初心者向きの山でした。
初心者向きとはいえ1000mから1500mの山が連なる奥山ですから、声や音を立てながら登るように
して、猪などに突然出会わないようにしましょう。